第一章

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高3の春だった 俺は美術部に入っていた 身長は165、極度の運動オンチ。目は一重で最強のテンパ。最悪のルックスだった。 もちろんモテたことなど人生で一回もない。毎日エロサイトを3時間以上見る生活だった。 これといった特技もなく、美術部でも全くさえない存在だった。 ある日の放課後、帰り際に美術室の近くのトイレに入った。小便をしていると、個室から「チュッ」みたいな音が聞こえた 耳を澄ましていると、今度は「ハゥッ」みたいな荒い吐息が聞こえた 気になった俺はもう少し聞いていたかったが、いつまでも小便していると 不自然に思われるだろうと思ったので一旦トイレから出て すぐ近くの廊下の曲がり角に身を隠した。 30分くらいたったころ、トイレから男と女が出てきた。 俺はまるでたまたま通りがかったかのように曲がり角から出ていき2人とすれ違った。 男の方は2年の長身のイケメンで、マジメで優しそうな感じのやつだった。 そして女の方はというと、3年の超カワイイ子だった。 カワイイってか超キレイ。しかも高校生とは思えないくらい大人っぽくて胸も大きかった。 芸能人で言うと戸田えりかみたいな感じ。とにかく学校1の美人だった。 そんなカップルが今までトイレでやってたと思うと、俺は興奮でその日の夜眠れなかった。 次の日、その次の日と俺は放課後トイレを見に行った。しかしそのカップルは来なかった。 でもどうしても覗いてみたい俺はその後も頻繁にトイレを見に行くようになった。 そしてついに10日ほどたった日の放課後、俺がトイレに入ると個室のカギが赤くなっていた。俺は高鳴る鼓動を抑えて小便するフリをし、耳を澄ました。 すると靴の音が、それも明らかに2人以上いるであろう音が聞こえた。 この時点で俺のチンコはMAX勃起していた。 いったん廊下に出て、靴をゴミ箱に隠した。足音を消すためだ。 そして再びトイレに入った。音をたてないようにそっと。 もちろん個室のカップルは自分たち以外トイレには誰もいないと思い込んでいる。
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