第一章

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駅前のちょっと大きなゲームショップにソフトを買いにいった。夏休みで周りはガキばっか。 そこに二十台中ごろの無精ひげを生やし太った、一目で判るようなオタク息子と、母親(酷くやつれていて祖母さんかも)らしい二人連れが入ってきた。 財布を持ってオドオドしている母親を尻目に、息子はPS2を抱えてレジへ。いい歳こいて、ひでぇ息子も居たもんだ、と見ないフリして見ていたら、 急に息子が、 「ステルビャー(?)くれ!!あるんだろ!早く!!売ってくれよ!!」 店内に響きわたる大声で怒鳴り始めた。 店員は怯えきった表情を浮かべながらも説明していたが、息子は怒鳴り散らすばかり。 店内のガキたちの目は、レジ釘付け。それに気づいた母親が息子をなだめ始めた、 と思った瞬間、息子が母親の腹をパンチ! 見るに耐えない酷い光景だった・・・しかし母親は耐えて、店員に謝って PS2とゲームの代金を支払って息子を連れて帰って行きました。 こんな最低クズ人間もこの世に存在するのか。ゲームのやりすぎ 引き篭もりって奴か。本当、心底、怖いなと思った。
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