第一章

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ちょっと昔の話。 小学6年生の時だ。 いつものように友達と帰ろうとして、校門を出たんだ。 そしたらでっかい桜の木の下に低学年が集まってて、なんだなんだと当然好奇心で駆け寄った。 覗くと、排水溝の所に超ビッグサイズの芋虫が落ちてた。 ほんてデカくて、赤ちゃんの腕くらいの太さ、毒々しい緑色で、うねってたorz ビビりながらも、まあ、キモいなあと思ってたら、一人のガキが木の枝で分断し始めた。 ぐじぐじ、ぐじぐじと分断してる間、三センチ位ある頭の部分がうっねうねしてた。 おいおい、なんて言いながら楽しんでた俺も俺だが、次の瞬間みな度肝を抜かれた。 食べた。 ガキが、芋虫の半分、食べた。 悲鳴の嵐で、みんな逃げてった。 俺達も逃げて、逃げて、逃げた。 振り向き様に後ろ見たらその子、口からスライム垂らして、道路をペシペシ叩いてた。 芋虫、叩いてた。 よく見たら、涙溜めながら笑顔でスライムと戯れてた。 多分狂ってた。 臨場感ないだろうけど、幼心にはキツかった…
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