第一章

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まぁ陳腐だけど投下しますノ 他人が棄てた空き缶を漁るのが私の幼少期の趣味だった(今では考えられんが当時は病み付きだった) あるとき母とスーパーへ買い物に行った時、駐輪場一風変わった空き缶を見つけた 周りは酷く錆びててなぜか空き缶入れへは入っておらず真横に立ててあった いつもの癖で缶を吟味しようと口元へ近づけると少し甘い香りがしたので安心したのか一気に飲んだ口に含んだ瞬間大量の粘液のようなものが喉を通り抜け、苦みが口中に広がった 後は母親がそれを見つけて慌てて病院に行って胃を洗浄したらしいが飲んだ後の事は覚えていない あれは絶対オヤジが長年使い古した痰壷だったんだろう… オエ…
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