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今日も晴天。
気温は高かった。
煌々と照りつける日差しが汗を乾かし、同時に噴き出させる。
両手で握り締めた木剣の柄から右手だけを放し、シャツの襟元を摘んで仰いだ。
気持ち程度の涼に満足してから、顎に滴る汗を拭って再び柄を握る。
翳した剣先は標的に真っ直ぐ向けられていた。
十字に組んだ木の板に荒縄を巻いて、この土臭い中庭の芝生に突き刺しただけの簡素な標的。
木板と切っ先に三十センチほど隙間を作って、静かに構えている。
そして……
「はあっ!」
掛け声と同時に踏み込んで、剣を打ち下ろした。
ダンッと、鈍い音と手の衝撃を堪え、素早くもとの位置へ戻る。
素足で踏みしめた芝の感触が、くすぐったくもあった。
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