Chapter 20

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オウリーは障壁もなく仁王立ち。 絶対にあれは躱せない。 そして奴の表情に確信する。 きっと躱さない。 迫り来る純白の剣が、自分に突き立てられるものだとしても。 無意識の中で、カインは吼えた。 「嬢ちゃん、いけぇぇっ!!」 「オウリィィッ!!」 セシリアが発した魂の叫び。 その中でオウリーは手を広げた。 まるで駆け寄ってくる我が子を抱きしめるように。 刹那、二人が交錯する。 そして――――   
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