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(なんか……終わった)
虚脱して、ヨハンは椅子にもたれかかった。
口から勝手に零れるのは、乾いた笑い声。
その時、ふと暖かい感触に包まれた。
セシリアが後ろから腕を回して、そっと抱きついたのだ。
それを見たことで、さらに祭りのような歓声に沸くギャラリー。
「わたしみんなを信じる。それから、ヨハンのことも。
だからずっとそばにいて」
「ああ。二人で未来を見つけよう」
「うん」
馬鹿騒ぎの止まないギルドの中庭で、セシリアと空を見上げた。
建屋で仕切られた細長い景色。
高く、高く――蒼空はどこまでも続いている。
僕の上に降る涙 -完-
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