有士と空

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授業が終わり、終礼後 チカ「ねぇ!あんた有士くんのことどう思ってんの??」 空「どうもこうも私達付き合ってないし…」 チカ「はっ??じゃあさっきのは何なの??蒼くんまで…あぁ~マジ怖い~ってかマジ腹立つし」 チカはそう言い捨ててその場から立ち去った ユカ「空…どう…言う…事かち…ゃんと…教えて…」 ユカはか細い声で言う 空は土曜日のことを全て打ち明けた ユカ「やっぱり…チカのやつ…じゃあホントに有士くんとは何にも??」 空「うん…」 空はそういって頷くと ユカ「でも…蒼くんは??」 覗き込み聞くと 空「あれ??言わなかった?」 ユカ「前ちらっとしか聞いてないし…」 空「今日たまたまだよ!!たまたま!!」 ユカ「空…なんでそんな否定…」 猛「おっ!!いたいた!!」 空「猛くん!!」 猛「お前行かなくていんか??お前の事でもめてんだろ??」 空「えっ…だって…私…有…士くんとも…蒼…くんと…も付き合って…ないし…」 猛「はぁ??意味わかんねえし!!有士は珍しくあんなキレたんだぜ??」 空「えっ…だって…」 空は猛にも事情を話した 猛「はっ??でっ??」 空「えっ??」 猛「っお前…っそれ……許し………お前もしかして始めて??」 空「えっ…」 空は俯く 猛は頭をかく 猛「なるほどね…お前に言ってもダメなんだなっ…」 空「ちょっ…ちょっと…ちゃんと教えてよ…」 ちょっと恥ずかしがりながら上目遣いをした 猛「…ばっ…おま………………これかぁ…」 空「えっ??」 猛「……あぶね…危うく俺も…」 空「えっ??何が??猛くん教えてよ…」 猛「あのなぁ…お前のその顔だよ…」 空「顔??」 空はクエスチョンしか浮かばない 猛は頭をかいて 猛「んあっ…だからお前のその純粋な目で人を見るところに有士は惚れたの!!」 言った猛が恥ずかしそうにし、空も顔が赤く染まり 空「そっ…そん…なこ…と言わ…れて…」 猛「俺らの周りじゃあそーゆー純粋な目をしてるやつ…いね~から……何で……何で気づかね…かったんだろうなっ…」 猛はそう言いながら窓から外を見た 空は顔を赤くしたまま猛のそばに行き 空「私…」 ユカ「空っ…私…行くねっ…また…………明日…」 ユカは気まずそうに言うと 空「あっ…えっ…あっ…うん…」 空は寂しそうな顔をして言った ユカ「…空…頑張って…!!」 ユカは駆け足で帰った
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