手。

5/8
前へ
/454ページ
次へ
―スッと手が離れ、   『虹村、純情なんだ~。』   話ながら真横に動いてきた。   『自慢じゃないけど手も繋いだことありませんから。』   『そっか②、可愛い②』   横に来た宮川くんは今度は左手と私の右手を握っていた。   握る目的は何だろうと思いながらも、手を離すことは出来なかった。   室内は沈黙し、宮川くんの左手が毛布の上から腰に掛かる。
/454ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4191人が本棚に入れています
本棚に追加