4191人が本棚に入れています
本棚に追加
昨日起こった全てのことを話した。
優は頭を抱え、
『まだ好きなんでしょ?』
私は躊躇せずに頷く。
『華花、よく考えてみな?
彼女がいるのに手を出してきたんだよ。
それに向こうから…。
華花と付き合っても同じことされるかもしれないよ?
いいの??』
考えていなかった。
もしも…付き合えたとしても別の誰かに私と同じことをするかもしれない。
そう考えるとまた涙が出た。
昨日から泣くことばかりだ。
『泣くってことは華花は宮川くんが他の女子に同じことをしてしまうのが嫌なんだよ。
まぁ…彼女の立場からしたら、彼氏より女を怒る可能性もあるから気を付けなよ。』
『……!!』
さっきまで話していた優が一瞬にして表情が変わった。
『彼女ってここ(西高)だよね?』
『……!?』
優の表情が変わった意味がわかった。
彼女からしてみれば、横から手を出した女は私だ。
彼から手を出してきたとしても一般的には悪くなるのは私。
いつ言い掛かりをつけられてもおかしくない。
彼女のいる人を好きになってわかった感情…焦りと後ろめたさが募っていた。
最初のコメントを投稿しよう!