俺とあの子と右手の拳銃

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今日も、いつもと変わらない時間が過ぎて行く。 気が付けば日付は変わり、俺は丸一日待っていた事になる。 両親も、兄弟も、クラスメイトも、誰一人俺を祝福などしてくれない。 電話も来ない。なんて悲しい日なのだろう。 チャットで話してる連中ですら、プロフィールに記載された俺の誕生日など見ていない。 「なんて奴らだ…!俺の誕生日だぞ?ふざけるなよ…」 もういい、と小声で言うと、机に置いてある財布を手に取り、俺は部屋を飛び出した。 今はもう深夜を過ぎている。 とっくに両親は床の間につく時間。 それを見計らって、俺は何度も家を抜け出していた。 今日もいつも通り家からそう遠く無い自販機まで歩いて行く。 財布の中を確認して、小銭を挿入口へ一枚づつ入れていった。
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