俺とあの子と右手の拳銃

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次の瞬間、か細い少女の腕が、爆音と共に跳ね上がるのを見た。 反動が思った以上に大きいのか、それは俺の右肩に掠り、ベンチに大きな穴を開けた。 後からジワリと服が湿っていくのを感じた。 傷口から、生暖かい物が下へ垂れていく。 肉の焦げた香りに感覚が麻痺して、それが痛いのか痒いのか、それともくすぐったいのかわからない。 ただ、気持ちが悪くなっていく。
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