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神崎瞬がいるこの軍は、日本支部だ。
本部は外国にあるようで、そこから最高司令官が配属される。
なので、さっきのコモンのように外国人がチラホラと見受けられる。
神崎は赤い絨毯の上を歩いていた。
さっきコモンが言っていたあの言葉。
『学校に行け』
元々、この少年はあの戦いに巻き込まれる前は普通のどこにでもいる高校生だったのだ。
だから前までは普通に高校に通っていた。
魔法とは全く無縁の普通の高校に通い、可愛い女の子と喋り、友達と馬鹿な事をしたりと。
そんな普通すぎる生活を送ってきた神崎には、あのコモンの言葉が信じられない。
最高司令官が言っていた学校。それは多分、魔法学校だろう。
ある日突然現れた魔法。それを研究するために、飲み込みが早い子供だけを集めてなにかしらの実験を行っている魔法学校。
普通の平凡な高校に通っていた少年には憧れの的だったのだが、ロクに魔法が使えない自分が行っても大丈夫なのだろうか。
神崎の事を雷帝だと知っているのは、全ての元凶である炎帝と、さっきのコモンだけだ。
もし、魔法をロクに扱えない事を他の人物に知られたら、存在を抹消するとコモンに脅されている。
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