学校へ行かないか?

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炎帝は腰のベルトに装着している拳銃ホルスターから赤い銃を取り出す。 と、安全装置を確認してから引き金を中心とした輪に指を突っ込んで、くるくると回し始めた。 神崎はその動作をボーッと眺めていると、炎帝が口を開く。 「まぁ、そうだな。俺が今から任務の詳細を話してやる。……立ち話もなんだから、部屋に入ろうぜ?」 炎帝はそう言うと、目の前にあった扉を押し開ける。 それを見た雷帝は溜め息をついた。 「そこは、僕の部屋なんですけど……」 「細かい事は気にすんな」 部屋の主を無視して中に入っていった彼を、少年は恨めしげに見つめる。 しかしそんな視線を送っているのを炎帝が知ってしまえば、消し炭にされてしまうだろう。 「はぁ……」 なんかもう吹っ切れたとばかりに、神崎も中に入っていく。 神崎は炎帝に催促されて煎れたお茶を、赤づくしの男の前に置く。 世界で五人もいない帝は、湯呑みを持ち、ズズッとすすってから口を開いた。 「にっげぇー。なにこれ、凄い苦い」
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