ホスト教師×生徒会長親衛隊隊長+王道編入生+生徒会長

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ホスト教師(馨)×生徒会長親衛隊隊長(幸)+王道編入生(朔)+生徒会長(雷) 『いい加減にしてくれない?僕は雷様を崇拝しているんだ。あんたなんか足元にもおよばないよ。』 さっきからしつこく構ってるこいつは最近来たムカつく編入生のクラスの担任だ。 「あんな奴等より俺の方がいいに決まってんだろ?早く俺のもんになれよ、幸。」 こいつ……!!こないだまで編入生が好きで僕の事を敵視していたくせに! 『名前で呼ばないでくれる?僕はあんたの事なんか微塵も興味ないよ。大体この間まで編入生が好きだったくせにどうゆう心境の変化?』 もし僕を利用しようとしているならそれはお間違えと言うもの。確かに僕は親衛隊隊長だけど、実際動かしているのは幹部だからね。僕を抑えたってどちらにしろ動くよ。 「最初はそうだったんだが……泣いているお前を見た時から朔より幸の事が気になって仕方ねぇんだ。」 『っにそれ!!そんなのただの同情だ!そんな気持ち僕はいらない!』 何だか僕は無償に腹が立った。同情など今更だ。毎日のように向けられている筈なのに……。きっと僕の今の顔は情けない程歪んでいるだろう。これ以上この場にいたらさらなる醜態をこいつの前で晒してしまうと思い、この場から去ろうと背を向けて歩き始めた…………はずだった。 『(イラッ)ちょっと、腕放してくれない?』 あろう事か、腕をつかんで僕を引き止めた。 「話したらお前は行っちまうだろ?」 当たり前でしょ!!っと言おうとしたが、あまりにもこいつの顔が真剣だったので言葉を呑み込んだ。 「大体お前は少し話を聞け。俺は別に同情でお前に近づいたわけじゃねぇ。さっきの話し続きがあるんだよ。お前が泣いているのを見た夜の次の日、お前が誰かに優しく笑いかけているのを見てなんとも言えねぇ感情が沸き上がった。今思えばそれは嫉妬だった。俺には笑いかけねぇのになんでそいつには笑いかけているんだってな。」 『そんなの……信じられない。』
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