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気がつくと自分の部屋だった。
部屋は殺風景で、あるものと言ったら敷いてある白いカーペットと木製のベッドくらいだ。
部屋の中心にぽつんと置かれたベッド。
そこには何故か裸で白いシーツに包まって気持ち良さそうに寝ている黒髪の男の子が。
男の子はまるで女の子とみまごうばかりの愛らしい顔立ちで、肌は健康的に白くツヤがある。
白いシーツに映える黒髪は肩まで伸び、首筋に見えるうなじが僕を何かに駆り立てる。
下半身を見なければ確実に添い寝していた所だ。
その点僕は所謂「ショタコン」ではない。
いくらかわいいとは言え野郎と寝るのは……
そう思っていると部屋の戸が突然開いた。
何者かと思い戸を見ると……
そこには黒縁眼鏡を掛けてサスペンダー付きの短パンを履いているこれまた女の子とみまごうばかりの顔立ちをした男の子が立っていた。
太ももが露になっている短パンから覗ける白い肢体はもはや男ということを忘れてしまいそうだ……。
男の子は金色のショートカットの髪からシャンプーの香りを漂わせ、僕の方を向いて隣に立った。
この状態は一体なんなのだろう。
何でこんなにドキドキするのだろう。
顔が熱い。
身体が熱い。
僕はしばらく隣の眼鏡の男の子に視線を落とし続けた。
すると男の子は……物欲しげな顔で頬を赤らめ……潤む瞳で僕を上目使いに見つめ始めた……。
そして……
僕の服の裾をキュッと引っ張ったのだ……。
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