Bitter Story

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「ねぇ沙菜、 今日は席替えだね。」 ――亜紀はにっこり笑って 言ってきた。 うん、言いたい事は分かるよ。 だからね、口にしなくていい― 「月也と隣になれると いいね!」 うん、言うと思ったよ。 まぁ小声だし、周りには 聞こえてないだろうけど。 そしてすぐ、担任の先生が 少々ダルそうに入ってきて、 「席替えするぞー。」 と呼びかけた。 それと共に、 生徒は一斉に席につく。 …こういう時だけ、 みんな動きが早い。  
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