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「…あぁ……懐かしいね~……いらっしゃい」
おばあちゃんが前と変わらない態度で迎えてくれる。
三人も前と変わらないお菓子を買う。
「そうそう…!これだよこれ…『うまい棒』!」
「懐かしいね~!!」
祐斗と唯の会話も前と変わらない。
潤はお菓子の山を見ながら、今だ悩んでいた。
「う~ん…なんだったかなぁ…」
どうやら、昔自分が食べていたお菓子を忘れてしまったようだ。
「何やってんだよ!思い出忘れんなよ!」
「じゃあおばあちゃん、俺もうまい棒で…」
三人はその後、海辺の防波堤に座って買ったお菓子を食べながら、思い出話に夢中になっていた。
気づくと辺りは夕焼け空。
5時を告げる音楽が島に流れる。
「よいしょっと…帰りますか…」
祐斗は立ち上がり、二人に言った。
「そうだな~…また明日も遊ぼうか?」
「いいね~!じゃあ予定はメールで!」
そう言い残し、唯は帰っていった。
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