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ブーブーブー…
携帯のバイブ音で祐斗は目が覚めた。
「……電話か…?」
と、一人呟きながら通話ボタンを押す。
「…あ…!もしもし!?祐斗!?」
耳に電話を当てた瞬間、唯の大声が祐斗に突き刺さる。
「何…!?うるさい…!」
こっちは寝起きなんだ…
その意図を唯に感じ取ってほしかった。
だが、唯は声のトーンを全く落とさずに話しつづける。
「ねぇ、家に届いたヤツ見た!?」
「は?届いたヤツ?」
階段を降りながら通話する。
「何?いま起きたの!?いいから見てみてよ!!」
渋々玄関に向かい、
「何も無いぞ…?」
「嘘!外見てみてよ!」
ドアを開けると外には一つの荷物が置いてある。
「何だコレ…差出人とか何も書いてないぞ…」
「私も今から祐斗ん家行くから待ってて!!」
ツーツーツー…
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