謎の小包

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「生き残り…?この銃で殺し合えってコトかよ?」 祐斗は携帯の時計を見る。 時間は午前9時30分。 「あと…30分しかないよ…祐斗…」 唯は消え入りそうなか細い声で呟く。 「わかってるよ…」 祐斗は銃をもう一度見つめた。 住民は約二百人。 それぞれが三発の弾丸。 生き残りは13人。 じゃあそれ以外は…? 貸し付けた一億円…? 「……まさか…な…」 祐斗は立ち上がり、銀行を目指して走り出した。 「あ!待ってよ祐斗!」 後ろから唯の声が聞こえる。 「一億円………?」 祐斗は呟きながら走る。 現在時刻、9時38分。 ゲーム開始まで、残り22分。
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