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銀行に着くと、そこは大量の島民でごった返していた。
「おいおい…何だこりゃ……」
その光景に祐斗は唖然とする。
そこに追い付いた唯が声をあげる。
「わっ…何コレ……?」
「みんな考えることは同じか…」
祐斗が呟く。
「え?どういうこと?」
「あの紙には『一億円貸し付けた』って書いてあった。つまりいま俺達の口座には一億円が入っているってことだ」
「い…一億円!?」
唯は手で顔を覆い隠す。
その横を見知らぬ男性が独り言をいいながら通り過ぎる。
「一億もあったら何しようかなぁ…?」
「この分じゃやっぱり俺達も一億円貸し付けられてるって考えてよさそうだな」
「嘘…?返さないとダメなんだよね? どうしよう……」
その時……
ジリリリリリリ!!!
村に知らせをする拡声器からベルの音、そして低い男の声が聞こえる。
『只今、午前10時をまわりました。それではこれより生き残りゲーム、サバイヴを開始いたします』
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