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「もしもし…?」
「よぉ祐斗、学校いこうぜー」
「あぁ…潤か…いいよ」
「あぁ…ってなんでそんなテンション低いんだよ~!」
「うるせー…切るぞ……」
「あっ…ちょ…」
ブツッ……
一方的に電話を切る。
今の電話は幼なじみの
『千葉 潤』
家が二軒置いて隣な為、一緒に学校に行くことが日常になっている。
間もなく、家の呼び鈴が鳴る。
ため息をつきながら、玄関に向かう。
ドアを開けると、潤がにっこりしながら立っている。
「…なんでおめーはそんなにテンション高ぇんだよ……」
顔を見るなり、祐斗は呟く。
「いやいや、逆になんでそんなにテンション低いわけ?」
祐斗は無視し、歩き出した。
しばらく歩くと、潤が声をあげる。
「そりゃテンション上がるって!」
「…急になんだよ……」
「今日で俺たち授業最終日だよ!?」
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