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潤は嬉しそうに祐斗に話しかけてくる。
「そーいえばそうだな…」
「あーあ…これで俺たちも卒業か……」
空を見上げながら潤は後ろめたそうに呟く。
明日が2月17日。
祐斗たちが住む、この島『白峰島』は人口約200人の小さな島。
その為、高校は一つしかなく、生徒も全校三学年でたったの11人だ。
さらに島には大学がないため、進学する三年生たちはみんな本土に行き、学校に通う。
祐斗たちも進学の為に卒業式の後、本土に向かうのだ。
「あら、祐斗くんに潤くんじゃないの」
二人の後ろから不意に声がした。
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