スペードのトランプ 1

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「何ですって⁉山梨の家に行く⁉」 「由樹の家で暮らします‼」 バン 「行けません‼何を考えているんですか」 「私はもうこんな暮らしは嫌なんです。いつまでも子供扱いしないで下さい」 蓮榎… 「こんな見られてたらやりたいことも出来ない。由樹が羨ましい」 あんな一般人… 「もう監視しないで下さい。由樹に守ってもらいます」 「勝手な事を…お前は私の言うことを聞いてればいいのです」 パンパン 「うわっ‼何?離して」 「しばらく部屋で頭冷やしなさい」 「ちょっ‼お母さん」 パタン 「山梨由樹…」 やはりもっと早めに言うべきでしたね 「おはよう…あっ」 「由樹来たか」 「お邪魔してるわ」 理事長… 「おはようございます。珍しいですね…」 「話があったもので」 この人苦手なんだよ…まっ適当に終わらせればいいじゃん 「俺は席をはずす。担任には遅れると伝えておこう」 「頼むね」 パタン 「…蓮榎と仲良くやっているようね…」 「幼なじみですから…蓮榎可愛いもんで」 くっ… 「立場はちゃんと分かっているのかしら?いくら蓮榎が年下とは言え身分はあなたより上よ」 また身分か 「出来るなら一般人が蓮榎に近付くのは汚らわしい…あなたと一緒にいるようになってから反抗期になって」 遅いね…僕はもう通り過ぎたよ 「あなたと暮らしたいと言い出したのよ‼」 「へ~嬉しい事言ってくれますね」 「ふざけないで‼汚れた家に蓮榎を預けるなんて…病気になるわ」 病気ね…
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