スペードのトランプ 1

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「理事長は息子さんの何を見てきたんですか?例えば趣味とか知ってます?」 ⁉ 「好きな色とか…蓮榎が笑った姿はちゃんと見てますか?」 何ですって? 「自分の事で頭が一杯…蓮榎はあなたの何です?まるで人形ですね」 パシーン 「うるさい…」 「なら…答えて下さい」 「お前とはもう話したくないわ…二度と蓮榎に近づかないで‼」 コツコツ 「副会長は辞退してもらうわ…蓮榎に任せる」 バン 「お~怖い」 また怒らせたね…いつもだよ…あの人は…蓮榎と同じように育てられたはずだよね?気持ちは分かるはずだよ 「…由樹お前クビだろ?」 「そうだね~退学はないからよかったけど」 お前な… 「入学式前に問題起こすなよ…お前がいないと困るしな」 「よく言うよ…それより浅井先生とはどうなわけ?」 カァー 「無表情でも真っ赤になるんだ‼面白いね」 「そんなに元気なら心配無用か…蓮榎しばらくこないぞ…学校休んでる」 ⁉ 「このまま行くと戻りそうだな…昔に」 「そんな事させないよ…蓮榎は僕の大切な恋人だからね」 最初に出会ったのは小学生の時…僕は2年でよく黒い車を見かけてた…そこから蓮榎が降りて来て…怖いおじさんが3人側に付き添って…蓮榎は笑ってなかった…悲しんでた 「…こんな事で負けない…由樹に逢うんだ」 窓から出よう 「お母さんの事なんか関係ない。由樹に逢いたい」 好きだから…顔が見たいんです。こんな気持ち初めてです…
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