スペードのトランプ 1

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ガチャ 「何かありませんか…お?」 ロープ…ちょっと短いけど大丈夫ですよね 「きつく縛って…」 よっ…わわっ 「…」 「暇そうだな由樹」 「別に…」 「お前先に帰れ…やることないだろ」 ないって…お前1人でやってるからじゃん 「蓮榎が心配なら見に行けばいいだろ?」 「SPに殺されるね」 やれやれ… 「お前がそんな風だから理事長が嫌うんだ。蓮榎を想うならそれなりの態度を取ればいいだろ?」 言うね?恋を最近まで知らなかったくせに 「本気なのは本当なんだけど…蓮榎も変わったしね…最初逢った時は驚いたけど」 最初は知らない。中学からだからなお前達と出会ったのは 「…」 「?」 「差って…こえら…」 コンコン 「はい」 「鳳凰君?浅井だけど」 「どうぞ」 ガチャ 「あっ…山梨君もいたんだ。」 「お邪魔なら帰りますけど?」 ⁉ 「いや…あの~」 「何ですか?入学式の事ですか?」 「うん…やっぱり会長の挨拶は入れたくて」 パタン 「あれ?山梨君?」 「ほっといて構いません。それより…嬉しいですね…俺のために考えてくれたんですか」 カァー… 「…」 こんな事なら部活にでも行けばよかったかな… 「…試合には出てるけど…腕落ちたからな…」 ん?家の前に誰かいる 「あっ…由樹‼」 「蓮榎⁉え⁉何で」 「抜け出してきた」 はあ⁉ 「お前…いくら春でもそんな薄着…」 ギュッ 「寒いだろ?すごく冷たい…」 ドキン 「とにかく入ろう。足も洗わなきゃね」 ヒョイ 「わっ‼ちょっ」 「はいはい暴れない」 由樹…
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