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「タオル置いとくよ」
「はい」
服も汚れてる
「蓮榎…来るときコケた?もしかして怪我とかしてないよね?」
「…大丈夫です」
ならいいけど…
「服いるね…僕の持って来るから…ゆっくり入ってて」
「ありがとう…ございます」
「何なら一緒に入る?」
⁉
「いえ‼狭いから無理ですよ」
「そりゃ蓮榎の家より狭いけど」
「いや…すみません」
まあ…いいけど
「…」
「何ですか?変ですか?」
「別に…それより何で抜け出して来た?」
‼
「由樹に逢いたくて…私は自由な由樹が羨ましい。私も自由になりたい」
蓮榎…
「2人きりになる日が減って…最後には閉じ込められて…由樹に逢えなくなったら私は」
私は…
「あはは…そこまで思われてるなんて…嬉しいね…」
ドキン
「けど…抜け出したのバレたらすぐここに来るね」
「大丈夫です…私はここにずっといるから」
「…」
スッ
「由樹?」
「蓮榎…せっかく来たんだしゲームやろうか」
あっはい‼
「蓮榎部活たまに出てる?」
「私は美術部ですから…お題が出た場合は家で書いてますよ」
ふーん
「確か由樹と会長は同じバスケ部ですね」
「そうだよ…僕は試合に出てるけど…仁はもう出てないよ」
そうですか…
「よしバスケやろう」
「はい」
「蓮榎様?食事をお持ちしました」
返事がないな…
「蓮榎様?」
ガチャ
「⁉」
あのガキは…
「おい‼蓮榎様が抜け出した‼すぐ奥様に連絡を」
「はい」
困った人だ…まっ行き場所は分かっているが
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