スペードのトランプ 1

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しばらくして… ピンポーン 「はい」 ガチャ 「わっ‼なっ何ですか?」 「蓮榎様来られてますね?引き取りに来ました」 はい? 「あの…蓮榎君は遊びに来たんじゃ?」 「勝手に家を抜け出して…奥様はかなり怒っております」 ⁉ 「蓮榎様を連れて来て下さい。手荒な真似はしたくないので」 「…」 スタスタ 「母さん…僕が話すから…蓮榎頼むよ」 「由樹…分かったわ」 任せた 「すみませんね…事情知ってたのに帰さないで」 「いえ…我々も命令で動いているので…」 分かってるじゃん 「蓮榎様は変わられた…少し危なかっしいですが…感情が豊かになり…あの奥様に意見を言うなどなかった」 しかし… 「奥様が変わられない限り…この溝は埋まらない。2人を引き離すためなら何でもするはずです」 そうだね 「僕はセレブとか金持ちだからって理由で蓮榎を好きになった訳じゃないよ…彼の笑顔が見たかったんだ」 彼の笑った顔を見るために…見た瞬間僕は恋してた。 「きれいごとね」 ⁉ 「蓮榎を出しなさい‼もう逢わせないわ…」 「…やっぱりあなたは蓮榎を知らない。」 ムッ 「ちょっと待ってて下さい」 「これを」 「写真?」 …⁉ 「蓮榎が…笑ってる」 「全部笑顔です…」 「…」 こんなはしゃいだ姿見たことないわ… 「過保護なのは分かりますが…やりすぎるのもどうかと思います。」 くっ… 「…」 「僕は蓮榎が好きです…この気持ちは誰にも負けません。」 山梨君… 「ちゃんと彼を見て下さい。SPから聞いているはずです」 それは…
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