クローバーのトランプ1

2/10
前へ
/329ページ
次へ
「入って来た先生に何が分かるんですか?部活が出来ないならやらない」 「あっ」 行っちゃった 「弱ったな…何で赴任した先が生徒会の顧問なんだよ…」 困ってるみたいだ…話しかけてみるか… 「浅井先生」 「わっびっくりした…鳳凰君か」 「何か問題でも?」 え?ああ…聞いてた? 「生徒会長が急に辞めると言い出してね…仕事の量が半端ないから部活には出れないし…副会長も何か辞めたそうで」 へー 「生徒会に入ると学年事に上がるから…荷が重いんだね」 それは…結構大変だな 「君は1人?ご飯友達と食べないの?」 「ああ…1人の方が落ち着くんで」 そっか 「それじゃ…午後は僕の授業だから楽しみにね」 「まあ…それなりに」 暗いな…いつもあんな感じなのかな? 「…」 少し足引きずってる…今朝転んで痛めたのか? 「仁…早く部活行こう」 「ああ」 「蓮榎にバスケやらないか?って聞いたら即嫌だって…何でだろ?」 蓮榎はスポーツ苦手だろ? 「けど久しぶりに話したらあいつまた髪伸びてた…腰ぐらいはあるよ」 「そうか」 ん?反対側の廊下…浅井先生だ 「どうしたの?何か見える?」 「え?あっ…」 「浅井先生だね?何か荷物持ってるみたいだよ…」 今にも崩れ落ちそうな荷物だ… 「由樹…今日部活休む」 「は?何で?」 「代議委員で仕事があったの忘れていた…キャプテンに伝えてくれ」 ダッ 「仁?」 そんな仕事あったかな?まあ…そう言う事なら仕方ないかな
/329ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加