ダイヤのトランプ 1

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「僕にも分かりません。鈍ってる理由が…こんな僕…自分じゃないみたいで」 晃… 「…しばらく休め…今のお前は練習にならない。レギュラーとれないぞ?」 ⁉ 「お前は期待されている。ちゃんと立場を考えてやるんだ」 先輩… 「じゃーな」 スタスタ…パタン 「…」 ポタッ… 「うっ…うっ」 「はあ~今日も疲れたな…」 ん?公園か…ちょっとジュースでも買って飲むかな 「コーラだな」 カコン 『当たり当たりだよ』 「うおっ‼何か知らないけど当たり⁉もう一歩?」 さすがにコーラ2本はきつい…うーん 「適当に…」 目閉じて…ほいっ 「あっ…コーヒー出た」 母さんにやるか。 「ふんふん🎵」 ん?誰かいる…あれは…同じ学校の奴だ‼制服一緒だし 「うっ…グスッ」 げっ…泣いてる 「うっ…」 ジャリ 「⁉」 「あっ…」 ボロボロ 「…」 「あっあの…」 「っ…」 あっ…ごそっ 「ほらっハンカチ」 「え?あっありがとう」 「お前1年だよな?俺琉生泰裕…あんたは?」 「姫野晃」 ふーん 「お前コーヒー好き?さっきコーラ買ってさ当たってコーヒー買ったんだ」 「嫌いじゃないけど」 彼からコーヒーをもらった 「いじめか?入学してから1ヶ月だろ?」 「ううん…いじめじゃないよ」 「え?学校嫌とかじゃないの?」 フリフリ 「何だ…じゃー何で…いや…他人の俺が聞くのはよくないか」 「…」 ポン 「ハンカチは明日返してくれればいい…」 「あっ…うん」 「それじゃ明日学校で」 出会いは…公園で彼からもらったコーヒーは冷たいのに…すごく暖かく感じた
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