ダイヤのトランプ 1

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「俺はこんな性格だからさ…誰とでも気軽に話すんだ。けどいきなり名前で呼ぶのはお前が初めてかな」 ドキン 「でも…呼び捨ては苦手かな…泰裕君かな」 「好きな呼び方でいいけど…まだ堅いかな」 う~ 「お前は?部活やってんの?」 「バスケ」 「へ~すごいな…バスケって何かカッコイイよな‼ダンクとかすんのか?」 「身長的に無理かな」 ああ…そうか 「フリスローとか3ポイントとか得意かな…」 「へ~フリスローって何だ?」 僕はバスケのルールを説明した 「結構面倒だな…でもお前バスケの話してる時楽しそうだな」 ピクッ 「好きなんだな…俺も野球好きだし…やりたい事やれるのっていいよな」 っ… 「泰裕君は…野球やってて…急に鈍ったりしない?」 「しないかな…あまり深く考えてないし…遊びだろ?スポーツは…何か目標とかつけるとそればかり気にして…周りが見えなくなりそうだし…固くなるな」 ⁉ 「無理に目標なんかたてないで…自分は自分だし…好きでやる…それで失敗しても…今回は仕方ないって…次は上手く出来るし…忘れるかな」 忘れる… 「そっか…」 「あれ?何か俺ばかり話してないか?晃の事も聞きたい」 「え⁉」 彼は…負けないな…鈍っても…彼ならネガティブにはならない。僕とは正反対な人…でも何か当たり前の事言われた気がする…けど今はバスケに…ボールに触れたくない…またみんなに迷惑かけそうで…怖くなる…
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