ダイヤのトランプ 1

7/9
前へ
/329ページ
次へ
「はあはあ…」 パシッ 「⁉」 「晃…」 ボロボロ 「はっ離し…」 グイッ…ギュウ 「‼」 「…」 うっ…うっ 「俺じゃ…力になれないか?晃の苦しみ一緒に背負いたい」 トクン…トクン 「ごめっ…僕…バスケ出来ない。」 「もしかして…昨日昼休みに言ってた…お前スランプ?」 コクッ 「そうか…俺気付かなかった…」 公園で泣いてたのも…それが… 「お前バスケの事話してる時楽しそうだったぜ?もし立ち止まったなら…また1からやればいいんだよ」 1から? 「基礎が大事ってよく言うし…初心者に戻って…思い出すんだ」 「…」 はっ‼ 「悪い…俺悩み相談されないから…たまに傷つく事言うときあるんだ…その…」 ギュウ 「晃?」 「しばらく…このまま」 このままで… 1からなんて考えても見なかった…多分僕は先の事しか頭になかったんだ。焦ってたんだ…基礎は大事…当たり前の事なのに…僕は忘れてた…今なら…逃げないで…ボールに向き合える気がする…明日…朝早く来て練習してみよう。 「…」 ふぁ~ 「すごいあくびだな」 「うるさいな…眠れなかったんだよ」 「お前が⁉今日は台風かな」 ムッ…どういう意味だ💢 「泰裕って隣のクラスよく行くよな?姫野だっけ?仲いいの?」 「まあ…」 まだ知り合ってそんな経ってないけど… 「あいつモテてるの知らないのか?2組ではほとんどの奴が姫野にゾッコンらしいぜ?」 は? 「俺まだ見てないからさ…どんな奴か教えてくれよ」 「何で💢」 「いや…お前怒ってない?」 怒ってない💢
/329ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加