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フラッシュが光りあう中「今年のBR法実施学校は東京都、武蔵野中学校、3年B組に決定いたしました。」
数十台のカメラがフラッシュを発す。
武蔵野中学校
「おい!ちょっとそこ!」
教室に紙飛行機や紙くずが飛び交う。 「おまえらは、受験生なんだぞ!しっかりし・・・」
先生の声はむなしくかき消される。
「おい!」
先生の声が一オクターブ上がる。
「そんなんじゃ来週の修学旅行もいけねーぞ!」
「うるせーよ!どうせ修学旅行なんて金出せばいけんだろ!」
生徒が一人叫ぶ。
「そのお金は誰が出す」先生が問う
「親だよ」
「!!」
先生は頭を抱える。 生徒たちはさらに騒ぎ出す。
「おまえら!そんなんだとBR法に選ばれちまうぞ!」
先生は少し冗談交じりで言う。
「・・・・・・」
教室が静まり返る。
その沈黙を埋めるかのようにチャイムが鳴る。
「へ・・・バーーーカ!んなわけねーだろ!」 生徒が一人そういった。
皆がバックを持ち帰り始める。
「うちの学校がBRになんかえらばれるわけねーだろっつぅの!それに俺はいつ死んでもかまわねーよ」
「おおー」その他もろもろがいっせいに叫ぶ。
そしてクラス表示をはずし、先生に投げつけた。「おぁ!お前ちょっとまて」
先生の走る音が響く。
そのクラス表示3年B組壊れかけたそのクラス表示は何かを語っていた
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