ルール

2/3
前へ
/51ページ
次へ
ここは無人島。 生徒たちが戦うために、住民には出てってもらっている。 生徒たちは、ガスを吸わされ眠らされてこの無人島につれてこられた。 「ルールは簡単。 君たち50人は、5人一組で戦争してもらいます。反則はありません。」 「は?戦争だと!?馬鹿かてめーは!何のために戦争なんてすんだよ!!」 生徒が大声で叫ぶ。 「何のため?答えましょう。」 全員が息をのむ。 「それは君たちのせいです。」 先生がきっぱり言う。 「は?んだと!?調子にのって・・・」    「少し黙れませんか。」先生が言い返す。   生徒たちが不満そうな顔で黙り込む。 「あなたたちが、問題を起こしたり、大人の言うことを聞かないからです。 この国はだめな人間ばかりです。そのためにもだらしのない子供を少なくし、生き残ったものだけが大人になれる。」 生徒たちの顔が青くなる。 「おかしいのはお前ら大人だ・・・」 全員がうなずく。 「そうですか」 先生が淡々と答える。 「何とでもいってください。結局このゲームで何人もの生徒が死にました。」 このゲームの犠牲者は400人を超えており、生き残った生徒の6割が自殺した。生き残ってもあまり意味がない。 
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加