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優也はネットカフェで寝ちゃおうと考えていた。 「ねむい」優也は上着を脱いだ。 そしてバックから写真を取り出した。 「大樹・・・」その写真はゲームの始まる前のバスの中で写真を撮った際、大樹が割り込んできた写真だ。 この写真しか大樹との思い出の品がない。 写真を見つめる優也の首には大樹からもらったネックレスが下がっていた。 優也はそれを握り締めた。 「ごめんな、大樹」優也は寝転びながら心のなかで皆にも謝った。 許されることじゃないのはわかっている。 自分でもよく覚えていない。 友達を殺したときのことを。 だが優也の頭には恐怖におびえる友人の顔がしっかりと記憶されている。 あれから何度夢を見たかわからない。 苦痛の表情を浮かべた皆を殺していく自分の姿の夢。 この苦痛と恐怖から逃れるために自殺も考えた。手首にはいくつもの切り傷があった。 だがいつも死にきれない。なぜか。 だがすぐにわかった。お前だな、大樹。 いつもお前に助けられていたんだな。 いつも一人で生きてきたと思っていた優也は自分を反省した。 「このネックレス、お前が最後にくれたこのネックレスでこのゲームを終わらせる」 優也は寝言かわからぬような言葉を残し眠りについた。
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