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炬燵に入り淡々と鈴音が話す。
その向かい側には先程の楓と言う少年がぽかんとした表情でいた。
「何アホ面してるのよ。」
「許容オーバーなんじゃないかな?」
鈴音の右隣に座る貞滋がお茶を啜りながら呟く。
あの後、二人をそのまま連れて帰って来て睡眠をとり、今に至る。
ちなみにみのるはまだ気絶?中だったりする。
「いい加減戻ってきなさい。」
―パンッ
「!?」
鈴音が手を叩くと楓ははっと我にかえった。
「さぁ、話してもらいましょうか。あんた達のことを。」
「俺達のこと…?」
戸惑う楓に貞滋が助け船をだす。
「まず君達の名前は?」
「俺は楓。野津楓(ノヅカエデ)。あっちはみのる。俺の友達。」
貞滋は楓にわかりやすく問う。
「楓とみのるはどこで出会ったの?」
楓はちらっとみのるを見てから話し出した。
「俺とこいつはずっと一緒にいた訳じゃないんだ。」
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元々楓には霊感が多少なりともあった。
それは見ることはできないけど気配がわかる程度でそこまで強い力ではなかった。
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