211人が本棚に入れています
本棚に追加
「勝負はこれからよ。
まだ喜ぶのは早いんじゃないかしら??
それじゃあ四回目
いくわよ。」
女は喜び続ける景子に構わず手を振り上げた。
『ジャンケンポンッッ!!!』
慌てて景子は右手を差し出した
景子は考える余裕もなくグーを出した。
女の右手はチョキだ。
「よっしゃぁぁぁ!!!
またまた景子の勝ちだぜぇっ!!
こりゃ完全に景子の方に運が向いてきたな。
このまま連勝して完全勝利だ!!」
大吾は満面の笑みで喜んだ。
景子も嬉しそうに俺達に向かってピースサインをした。
確かにこのままの勢いでいけば勝てる
だが果たしてそうすんなりとうまくいくものだろうか??
なぜか俺は不安でいっぱいだった
俺はこんなに心配性だったか??
いや違う
このバスに出会ってからだ。
前にもこんな事があったような
前からこのバスを知っているような
そんな気がするのはどうしてなのか
全く身に覚えがないはずなのに
一体どうしてなんだ…
最初のコメントを投稿しよう!