あなたの為に

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「おいっ!! どうしたんだよ修平!?? 景子が勝ったんだぞ! 嬉しくないのか?? そんな真剣な顔して考え込んだりして 何かあんのか??」 喜ばない俺に不服そうな面持ちで大吾が話す。 「あっ…ごめんごめん!! そりゃ景子が勝って嬉しくないわけないだろ! このまま勝ち続けてほしいなって真剣に祈ってただけだよ!」 俺は咄嗟にそう言ってごまかした もう考えるのはよそう どうせ考えていたってどうしてかなんてわかるわけないんだし 今はジャンケン勝負の事だけに集中しよう 俺は心のなかでそう自分に言い聞かせた。 もう忘れよう。 俺は景子に笑顔を向け声援した。 「めでたい人達ね。 連勝がそんなに嬉しいなんてね。 まぁわからないでもないけど。 それじゃあさっさと勝負つけるためにもやりましょうか。」 女は急かすように手を振り上げた 「運が向いてるうちに勝ちまくらなきゃっ!!」 景子はやる気満々で手を振り上げた 景子は連勝した事によって自信がついたようだ。 そんな景子を見て、次もきっと勝てる!! そんな気がしてきた。
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