あなたの為に

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「ま… まだまだよっ!! まだ私の方が有利の立場にいるんだからね!! 次こそ必ず…」 景子は女に向かって言ったのではなく自分に言い聞かせているようだった。 「そうね 次が勝てれば…ね フフフ それじゃあ負けたんだから 約束通り服を一枚脱いでちょうだい 次はどれを脱ぐのかしら??」 そうだった 景子が負けたら服を脱がなきゃならない事を忘れていた。 「ちゃんと脱ぐわよ!! 脱げばいんでしょ!!」 怒り口調で話す景子 だがその手は震えていた。 本当は脱ぎたくないという心の表れだろう。 「なぁ… 景子も俺達が見てるから余計脱ぎづらいんだよな?? たったらここは見ないほうがいいだろうしみんなで反対側向こうぜ!!」 大吾の紳士かと思わせる台詞に皆が賛同し、バスに背いた。 最初からこうすれば良かったんだよな。 勝負の結果は見ていなくとも耳を澄ませ聞こえてくる声で判断できる。 これで景子も少しは脱ぎやすい状況になっただろう。
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