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「こ…
こっち来ないでよっ!!
自分で脱ぐから。
ちゃんと
脱ぐから…」
景子は少し後退りしながらも必死に声を絞り出した。
本当に脱ぐのか??
でも脱がなきゃ殺されてしまうかもしれない
俺達は見ている事しかできないなんて
不甲斐ない自分に心底腹が立った
そんな事を考えている間にも景子は意を決しゆっくりとTシャツを脱ぎ始めた。
「フフフ…
そんな焦らさず早く脱いでぇ。
真っ白な肌を見ると興奮してきちゃう。
ウフフフ…」
女は景子の体をじっと見つめながら不気味に笑い続けている。
あの女は一体何を考えているのかさっぱりわからない。
ただこのゲームを楽しんでいるのか…
殺す時を楽しみにしているのか…
それとも……
「そんなにジロジロ見ないでよッ!!!」
女を睨みつけながら叫んだ景子は顔を真っ赤にしながら脱いだTシャツを勢いよく放り投げた。
両手で胸を隠すようにして震える足でじっと立つ景子
俺はそんな景子の姿を見つめながら下唇をぐっと噛み締めた。
悔しい…
こんな屈辱的な姿の景子をただ見ているだけだなんて
あの女
絶対許さねぇ!!
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