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初めて見る慧悟の裸に、ドキドキしつつも、私は、しないことに、少し、安心していた。
“いつかは、慧悟とひとつになりたい!!
でも、突然のことだったから、まだ、心の準備ができていなかった…。
慧悟が、それに気づいてくれて、良かった。”
私は、そう心の中で呟きながら、慧悟を見つめていた。
慧悟は、チラチラと、私の方を見ながら、恥ずかしそうに体を洗っていた。
「じゃあ…俺、上がって、待ってるから…。」
身体を洗い終わった慧悟は、そう言って、浴室を出て行った。
私は、慧悟が、出て行ったのを確かめてから、湯船から上がった。
そして、頭を洗い、身体を洗って浴室から出た。
パジャマを着て、リビングに出ると、いつもと変わらない慧悟がいた。
「美緒…こっちおいで!!」
慧悟は、そう言って、優しく微笑むと、手招きをした。
私は、ソファーに座る慧悟の横に行った。
慧悟の横に座ると、私は、髪をタオルで拭きだした。
すると、慧悟は、私を抱きかかえ、自分の前に座らせた。
そして、私の髪を拭いてくれた。
慧悟が、おかしくなる前は、いつも、こんな風に、慧悟が、髪を拭いてくれた。
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