初体験…!?

17/18
前へ
/309ページ
次へ
しばらく、私と彗悟は、仲良くテレビを見ていた。 「ねぇ…慧悟…Hは…まだ、できないけど…今日、一緒に寝てくれる!?」 私は、そう言って、慧悟の方を向いた。 すると、慧悟は、すごく驚いた顔をして、私を見てきた。 「えっ? どうしたの?急に…。」 慧悟は、そう言うと、不思議そうに、私の顔を覗き込んだ。 それは、私達が、付き合い出した頃に、Hと同じで、卒業までは、別々に寝ようと約束していたからだ。 「う…ん。 実はね、最近、怖い夢を、ずっと見てたんだ…。 慧悟が、おかしくなった頃からかなぁ? なんか…私は、貴族っぽいかっこしてるんだけど… 何故か…毎日、泣いていて、知らない人に、追いかけられてたり、怒られたりしてるの…。 その度に、私は、泣いてて、誰も、私の味方はいないの…。」 私は、慧悟に、夢の話をした。 「……それって……美緒の前世の記憶なんじゃない?」 慧悟に言われて、私は、ビックリして、しばらく、慧悟を見つめた。 「……どうなんだろう……? でも…慧悟は、全然出てこないよ!! 前世の記憶なら、何で、怖い夢なの? 何で、慧悟が、出てこないの?」 私が、そう言うと、慧悟は、私を、優しく抱き締めた。
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!

938人が本棚に入れています
本棚に追加