2年の差

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   川島先輩。  私はあなたのことが大好きで  した。  あなたは後輩だなんて興味も  知りもしないでしょう。  だけど、後輩の私から見たら  川島先輩は輝いてました。  廊下ですれ違うときに聞こえる  声も笑顔も、爽やかな香水の  匂いも、聞けるだけで見れる  だけで香るだけで幸せでした。  少し遠い下駄箱が切なくて  教室の階が違うのがいやで  話しかけることもできない  自分の弱さが悔しかった。
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