一目惚れ

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 『あれ?しらない?   てか、どしたの?』    「ううん。なんでもない。」  何でもなくなんてなかった。  もうそのときすでに私は  あなたの虜だったんだ。    それ以来、全校生徒が集まる  朝礼の帰りは毎日見てた。  一年の廊下をいつ通るかとか  休み時間はどこで遊ぶかとか  5月になる頃にはもう全部  知っていた。  ちょっとストーカーみたいだけ  どたまに目が合うだけで  しあわせになれる。  先輩を見ない日はなかった。
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