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ぷらぷら歩いていた賢一は、ふと気付いたら行きつけの居酒屋[さくら]の前に立ち止まっていた。
「とりあえず、ここで調査するか。」と言った賢一は10分後には、ママ～、ビールもう一杯ちょ～うだい。と、なんだこいつは…。 なんやかんやしてると、ふと、後ろにいた客が仲間内でこう言った。
「中村真梨子って中々やってくれるよな！」
「それにしても、ボスも憎いよなー。」
「今、新宿三丁目に最近できたメゾネール・新宿の3102号室に同棲してんだよなー。」
賢一はこの会話を聞き、気が動転し一人の胸ぐらをつかんで早口に言った。
「ま、真梨子は今どこで何してる！？生きているのか！？どうなんだよ！」
この男は、一体全体何を聞いてたのだろうか…。
賢一は、無駄に手下みたいな奴等に２回も同じ事を言わせた、だが、まだなお理解できず、とりあえず、電車の乗り換え表と、最寄り駅からの地図を書かせ、その場を立ち去った。
空からは季節はず…季節通りの雪が降ってきていた。
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