怒るパズル

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「……どうして…?」 「どうしてもこうしてもあるかぁ!お前、今どこ撲ったのか分かってんのか!?頭だぞ、あ・た・ま!下手したら死ぬじゃねぇか!!」 「手加減してるから…問題ない…」 「問題ないわけないだろ!!俺、無防備!!分かる!?たとえお前が手加減してるつもりでも当たり所によっては脳内出血だぞ!!障害が残ったらどうするんだよ!!?」 「お前…うるさい…。……チッ…」 舌打ちしたよ、この人! そんなに俺の息の根を止めたかったのか!? 「だいたい、雫は木刀を出す前に言葉を出せ!いくらうるさいからってすぐに手を出すのはよくないぞ!!」 「…何を言っている?」 「何ってお前が─…」 「私は別に……うるさいから撲ったわけじゃないぞ…」 …はい? そう言って雫は俺の後ろにいた三年に近づいた 「し、雫?何を…」 「お前を撲ったのは……私の獲物を狩るのに…邪魔だったからだ…」 ……えっ… 一分後… 雫の前に少し赤色に染まったボロ雑巾のような人が転がった 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏─…
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