怒るパズル

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「あぁ……うぅ…」 倒れている三年は微かに息をしている 「……まだ息があったか。…もう一撃…食らわす…」 「し、雫!それ以上は駄目!危ないから!な、落ち着け!」 「……安心しろ…。…ちょっと三途の川を見せるだけだ…」 「なおさら駄目!それ死ぬ直前だから!」 俺は雫を後ろから羽交い締めにしてなんとか事は収集ついた 怯えるみんなに対していつも通りの俺と雫 温度差が半端ねぇ… どうしよう… 「お前ら……よく聞け…。」 俺が頭を悩ませていると雫が口を開いた …ってか… 「雫…その前に木刀をしまえ。血がついてるし、みんな怯えてるから。」 「……分かった…」 ふぅ…取り合えずひと安心… 「…この新聞に書いてある通り……私はこいつと同棲している…。否定はしない…。 ……だからもう騒ぐな…。次に騒いだら……きる…」 雫の最後に言った言葉… 『きる』って…もしかして『KILL』って意味なのかな? 「…それと……ありがと。 ……隼人…」 何に対しての感謝なんでしょうか? ……ってか! 「し、雫!」 「…なんだ?」 「い、今…初めて俺の名前呼ばなかった?隼人って…」
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