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暗がりだったので入口からはよく見えなかったが、近づいたことでその盛り上がった塊がブルブルと震えているのが分かった
さて…いっちょやりますか…
胸に手を当てて深呼吸を二回した後、俺はその塊の上にかかっていた布団をガバッっと剥ぎ取った
あぁ…やっぱりか…
「何やってんの？そんな恰好してたら風邪ひくぞ…
雫…」
そう…俺が目にしたのは…
四つん這いになって両手で耳を閉じ、目も瞑って小さく震えていた雫だった
「お～い、聞いてますかぁ～？」
肩を突っつきながらそう聞くと雫は俺の存在に全く気付いてなかったのか驚いた顔でこっちを二度見した
布団を剥いだ時点で気付けよな
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