震えるピース

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ドカァァァァァン!!! 「おわっ!?」 「ひぃ!!?」 本日二度目の巨大雷が落ちた 雷にも驚いたが、今の俺はそれよりも驚く状況になっていた 「……あの…雫さん…」 「……」 「…ビショ濡れのまま抱き着かれるのはちょっと困るんですが…」 そう… 俺は今言った通り雫に抱き着かれ、座り込んでいた たわわな胸が体に当たってる 髪の甘くて良い香りが俺の鼻を擽ってる あぁ…もう限界… 理性が…保てねぇぇぇぇ!! 「…すまない…。…暫く…このままで…いさせて…」 「えっ?」 「…ひとりでは…怖いんだ…グズッ…」 俺の肩上で雫が弱々しい声を出して、背中に回した腕をギュッとしめた 鼻声…。泣いてるのか…? 雫…本当に怖いんだ… 「……駄目か…?」 「……駄目じゃないよ。震えが止まるまでずっとこうしててやるよ。」 俺は右手で頭を撫でながら左手で雫の体をギュッと抱き締め返した
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