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あれから日に日に蓮の体は病に蝕まれていって、痩せこけていた。
髪の毛も全て抜け落ち、もう起き上がることすら出来なくなっていた。
それでも最後まで見届けると決めたから どんなに苦しくても泣きたくても蓮の前では泣かなかった。
でも葵の所に泊まらせてもらっているから葵の両親には桜ちゃんホントに大丈夫なの?
と心配されていた。ぶっちゃけて泣きたいですねとハハハと笑いながら言うけど
葵にしか涙は見せなかった。アタシが泣く度に辛いのは桜だけじゃないからっ!蓮くんもなんだよ
と言われても涙が止まらない。毎日のように病院に通っているから分かるんだ。
蓮の儚い命の灯火はもうすぐ消えてしまうこと・・・。
ヒック、ヒック、うぇ~んと声を枯れるまで泣き続けた。
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